【行政書士試験対策】選挙において比例代表制を採用すると、ゲリマンダリングが行われやすくなるのか?

行政書士

こんにちは。
行政書士試験の勉強をしているキラです。

今回の記事は、
【行政書士試験対策】選挙において比例代表制を採用すると、ゲリマンダリングが行われやすくなるのか?
と題して、選挙において比例代表制を採用すると、ゲリマンダリングが行われやすくなるのかを考察したいと思います。

ゲリマンダリングとは何か

まず、「ゲリマンダリング」という言葉の意味を解説します。

ゲリマンダリング(gerrymandering)とは、選挙において特定の政党や候補者に有利になるよう、選挙区の区割りを恣意的に操作することを指します。
語源は、1812年にアメリカ・マサチューセッツ州のエルブリッジ・ゲリー知事が、自身の政党に有利となるよう不自然な形の選挙区を作ったことに由来し、その形が伝説上の生き物「サラマンダー」に似ていたため、「ゲリー」と「サラマンダー」を合わせて「ゲリマンダー」と呼ばれるようになりました。

ゲリマンダリングの主な手法は、特定政党の支持者が多い地域を分断して他党の強い選挙区に組み込む「分割」や、逆に支持者を一つの選挙区に集めて他の選挙区での影響力を薄める「集約」などがあります。こうした操作によって、実際の得票率と議席数のバランスが大きく歪められることがあります

比例代表制とゲリマンダリング

比例代表制とは、各政党の得票率に応じて議席を配分する選挙制度です。
全国や大きなブロック単位で議席が決まるため、選挙区ごとの区割りが存在しないか、あっても大規模であり、個別の小選挙区のような細かな区割り操作ができません。

一方、ゲリマンダリングは「選挙区の境界線をどのように引くか」が本質的なポイントです。
つまり、選挙区が存在し、それぞれの区ごとに当選者を決める「小選挙区制」や「中選挙区制」でこそ、区割り操作による影響が大きくなります

比例代表制では、区割り自体が選挙結果に与える影響は極めて小さく、事実上ゲリマンダリングはほとんど意味を持ちません。なぜなら、政党の得票数全体に基づいて議席が配分されるため、特定の地域で票を操作しても全体の議席数には大きく反映されないからです

まとめ:比例代表制でゲリマンダリングは起きやすいか?

結論として、比例代表制を採用している場合、ゲリマンダリングが行われやすくなることはありません。
むしろ、ゲリマンダリングのリスクや効果は小選挙区制や中選挙区制のほうが高く、比例代表制はこうした恣意的な区割り操作を防ぐ効果が高い制度です

比例代表制の導入は、選挙の公正性や投票価値の平等を高め、ゲリマンダリングの問題を回避する有効な手段といえるでしょう。

ということで、今回は、
【行政書士試験対策】選挙において比例代表制を採用すると、ゲリマンダリングが行われやすくなるのか?
というテーマで記事を書いてきました。

行政書士試験の勉強は大変ですが、最後まであきらめずに頑張っていきましょう。オレも合格目指して頑張ります!

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